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胸焼けと吐き気の症状が現れたら・・・考えられる原因や病気について

胸焼けや吐き気の症状を訴える患者さんは男女問わずいらっしゃいます。お酒の席が多く、多忙で生活バランスが不規則になりがちな現代人にとって、胸焼けや吐き気は避けられない症状かもしれません。

とはいえ「最近飲みすぎているだけ…」、「ちょっと仕事でストレスが溜まっているだけ…」と、症状をそのまま放っておくのは禁物です。なかには、悪性腫瘍(がん)などの重い病気が原因で胸焼けや吐き気などの症状が起きている可能性もあるためです。

今回は、「胸焼けや吐き気の症状が続いており悩んでいる」という方向けに、考えられる原因について解説していきます。そのほか、「口のなかが酸っぱく感じる」、「何だかのどに違和感を感じる」といった症状が続いている方も、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

今回紹介する病気以外のものが原因になっていることもあるため、自己判断は避け早めに医療機関で検査を受けるようにしましょう。

急な胸焼けや吐き気、考えられる原因は?

吐き気を感じている女性

まず、胸焼けの原因として考えられるのは、「胃酸の逆流」です。

胸焼けのほか、のどに違和感を覚えたり、口のなかが酸っぱく感じたりする場合もあります。基本的には胸焼けと吐き気の症状が同時に起こることは考えにくいです。

胸焼けはあくまで一般的な表現です。「胃から何か込み上げてくる感じがする」という方や「お腹や胸のあたりがヒリヒリする」という方もそういった症状が続く場合は、一度くわしい検査を受けることをおすすめします。

胃酸の逆流が起こるのは、食生活がおもな原因だと考えられています。食事の欧米化によって、脂っこい食事が増えたことも指摘されています。(実際に、欧米では胸焼けの症状を訴える患者さんが多いともいわれています。)

また、食べ過ぎや早食い、食べてすぐに寝るなどの行為も胸焼けを悪化させる可能性があります。

飲み会などがあると、つい遅い時間に飲み食いしてそのまま寝てしまうこともありますが、できるだけ寝る直前には飲食を避けたいところですね。

自分の食生活に問題があると感じた場合は、いちど見直してみることで症状が改善されるかもしれません。

胸焼けや吐き気がくるタイミングをチェックしましょう

胸焼けの場合は、症状が強く出るタイミングをチェックしておきましょう。診察時に医師に伝えておくことでひとつの判断材料にもなります。

食後に胸焼けが起こったり、夜中寝ている時に症状が強くなって起きてしまったり…。症状が出るタイミングや不快感の強さはさまざまです。

よくあるのは「寝起きに胸焼けがする」、というケースです。この場合、胃のなかのものが逆流してしまっている可能性が高いです。これは、なんらかの原因で胃の入り口が緩んでしまうと起こります。

また、食道裂孔ヘルニアなどの病気でも胃の入り口は緩んでしまうため、逆流性食道炎を引き起こすこともあります。

食道裂孔(しょくどうれっこう)ヘルニアとは食道を支えている食道裂孔という部分が、加齢などの原因で緩んでしまう疾患です。食道裂孔ヘルニアのなかでも滑脱型と呼ばれるものは胃酸が逆流しやすく、胸焼けなどの症状が起こりやすくなります。

原因がわからないけどとにかくつらい・・・ そのほかに考えられる症状は?

胸焼けの症状

上記で紹介したように、胸焼けが続く場合は何らかの疾患である可能性もあるため、早めに医師が胃の中を検査して状態を確認する必要があります。

胸焼けの直接の原因は胃酸の逆流である場合が多いのですが、胃酸の逆流を引き起こす疾患はさまざまです。そのため、「今までは気にならなかったのに、最近になって胸焼けや吐き気が起こる」という場合は必ず、病院で検査を受けましょう。飲酒や喫煙習慣がないにも関わらず、症状が続く場合も注意が必要です。

続いて、胸焼けや吐き気が現れる病気として、考えられるものをいくつか紹介していきます。

胸焼けや吐き気などの症状から推測される病気について

・悪性腫瘍(がん)

がんが原因で、胸焼けが起こっているケースがあります。また、腫瘍によって流れが悪くなることで胃酸の逆流が起こることも。いうまでもなく、転移が起こる前に治療をする必要があります。

がんの有無を調べるためには、胃カメラを用います。口や鼻からカメラを挿入して胃の中を直接観察します。検査に不安がある方は鎮静剤を用いておこなうこともできます。

・急性胃炎や胃潰瘍

胃の粘膜が炎症を起こす病気です。ピロリ菌などの菌が原因で起こるほか、感染症などが引き金となり炎症を起こすことも。キリキリとした強い痛みや嘔吐をともなうことがあります。

そのほか、NSAID潰瘍といって、非ステロイド性の鎮痛剤が原因で潰瘍が起きることもあります。鎮痛薬が胃の防御システムの働きを弱め、胃酸が胃壁を傷つけてしまうためです。

胃潰瘍になると、胸焼けや胃のもたれのほか、胃が膨らんだ感覚(膨満感)を訴える患者さんもいます。また、症状によっては下血や吐血が起こることもあるため、早めの治療が求められます。

・逆流性食道炎

胃酸の逆流が原因で炎症が起きる病気です。胃酸の分泌過多にくわえ、胃の入り口が何らかの原因で緩むことで起こると考えられています。また、先ほど説明したような食道裂孔ヘルニアなどが原因で起こることもあります。

治療方法としては、胃酸の分泌を抑える薬を服用するほか、食生活の改善を図ります。夜寝る直前の食事を控えることで改善を目指します。

逆流性食道炎では胸焼けのほか、口の中が酸っぱく感じられたり、げっぷが増えるなど不快な症状が出ることもあり、ひどくなると日常生活に支障が出てしまいます。

また、逆流した胃酸が原因で咳の回数が増えるほか、気管支などの炎症が起きる可能性もあります。

・狭心症・心筋梗塞

ごくまれですが、心臓の病気が関連することもあります。これらは運動時に起きる可能性があります。

病院に行く前にできること

薬

胸焼けや吐き気が起きる可能性のある病気を紹介しました。いかがでしたでしょうか?

がんなどの病気も原因として考えられるため、ただの胸焼けや吐き気だと我慢してしまわず、早めに病院で検査を受ける必要がお分かりいただけたと思います。

続いては、「忙しくて、すぐに病院に行けない。だけど症状が辛い…。」という方のために病院で診察を受けるまでにできることを紹介したいと思います。

基本的にできることとしては、「市販の薬で症状を緩和させる」という方法が考えられるでしょう。そのほか、飲酒や喫煙を控え、食生活を見直すことが大切です。特に、飲酒量や喫煙量が多い人は、少しでも量を減らしましょう。 

内服薬として有効だと考えられるのは制酸剤や粘膜保護剤です。これらの薬には胃酸を分泌する細胞に働きかけ、胃酸分泌の働きを抑制する作用があります。

ただし、薬の効果としては病院で処方するタケキャブやネキシウムのほうが強いです。

酷い症状に悩んだら胃腸科へ

医師の診察

今回、紹介した病気や症状はあくまで一例ですので、自分の症状が気になる場合は、必ず病院で診察を受けましょう。病院では胃カメラなどを用いて、食道や胃の粘膜を直接観察して、原因を見極めます。


しもざとクリニックでは、胸焼けや胃のむかつき、吐き気などの症状をお持ちの患者様にも診療をおこなっております。喉の痛みや口のなかが酸っぱく感じるなどの症状だけでもまずはご相談ください。検査や治療の方法などについても気軽にお問い合わせいただけます。

早く治療を改善し、快適な生活を送るためにぜひお早めにご来院ください。

内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)

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